ことん d i a r y

卵巣がんの治療とその後の生活

手術入院 11

 

前回の記事では手術直後に現れた症状(喉の症状と寒気)について記載しましたが,実はそれらの症状に関しては術前さほど心配しておらず . .

むしろ私が一番気にしていたのは,目覚めた後の悪心・嘔吐の方でした。

 

というのも全身麻酔の合併症として吐き気等が現れるというのはよくあることらしく,また術前に交付された説明文書にもリスク因子として〈 女性・非喫煙者・乗り物酔い 〉との記載があったため,全てに該当する自分の場合かなりの確率で吐いてしまうのでは . . ?  という気がしていたのです。

 

 

実際手術を終えて病室に戻った際も枕元に洗面器(うがい受けのような容器)が用意されていましたし,正直なところ「もうすぐ吐き気が来るんだろうな」という心の準備はかなりできている状態だったのですが . .

 

意外にも私の場合,吐き気等の症状が現れることは一切なかったのでした。

 

※ ただ後に歩行練習の際,一度だけ嘔吐してしまいました。またの機会にお話しします。

 

 

 

この時以降強く意識するようになったのが,自分の身体のことというのはきちんと理解しているつもりでも ” 実際には未知のことばかり ” だということ。

 

約半年間の治療生活を振り返ってみても,良くも悪くも予想とは異なる経過を辿ることが本当に多かったように思うのです。

 

最近になってようやく「再発の可能性はゼロではないけれど,怖がっても怖がらなくても将来のことは予測できないのだし」と考えられるようになったのも,日にち薬だけではなくそういった経験が根底にあってのことなのかもしれませんね。

 

 

. . という訳で少し内容が逸れてしまいましたが,

目覚めた直後の吐き気等に関しては私の場合特に苦しむことはありませんでした,というお話でした。